遠藤さんと橘さんに聞きました。
今年、ブランド設立25周年を迎えたmarble SUD。毎年、春夏・盛夏・秋冬と、3つのシーズンコレクションを軸にものづくりをしてきました。
その中で、私たちとお客さまを繋いでくれるのに欠かせないのが「LOOK BOOK」です。
「LOOK BOOK」には、コレクションのテーマやおすすめのスタイリングなど、新しい商品の魅力と私たち作り手の想いが詰まっています。
今回、その「LOOK BOOK」の制作に長年にわたり携わってくださっている、スタイリスト 遠藤リカさん、そしてヘアメイクアップアーティスト 橘房図さんを本社プレスルームにお迎えし、「お二人の視点から見たmarble SUD」をテーマにお話を伺うことができました。
実は、公私共に仲良しのお二人。20代の頃、とある展示会で出会い、“友達になりたいっ!”と橘さんが遠藤さんにアタックしたのが始まりだそう。作品撮りなどを通じて、切磋琢磨し、今では仕事もプライベートも色々と相談できる関係に。お互いの事をリカちゃん、ふーちゃんと呼び合う仲。女子会のようなとっても和やかな雰囲気のなか始まったインタビューで、どんな事を語ってくれるのか。
ぜひ、ご堪能ください!
まずは、marble SUDのお洋服の印象について伺いました。自分たちのお洋服がどう思われているのかドキドキです。遠藤さんからの第一声は“夢がある”というお言葉で…
遠藤さん:「マーブルシュッドのお洋服には、夢がありますよね。とてもハッピーになれるお洋服だと思います。テキスタイルや刺繍など、マーブルシュッドにしかないオリジナリティがある。レースひとつをとってもそう。ただのレースじゃなくて、動物がレースのモチーフになっていたりする。そういうのを見ていると幸せになります。
それに、動物系をメインにしているブランドってなかなか無いんですよ。そこもマーブルシュッドの面白いところですよね。オリジナルのテキスタイルはもちろんだけど、個人的にはユニークなTシャツシリーズが好きです。年初めに販売されていてた“干支”のTシャツも個性があって良い!
着やすい感じの植物柄もあったり、本当に幅が広いですよね。毎シーズンテーマがしっかりとあって、これをずっと続けてこられるなんて凄いことです。」とっても素敵なお話に、ちょっと照れくさくなる私たち。大いに語ってくれた遠藤さんは、「ふーちゃん!私が先に良い事を話し過ぎちゃったかな。」と笑います。
橘さん:「マーブルシュッドには遊び心があると思います。テキスタイルの中に何かが隠れていたりして、どこにいるのかな…?なんて探すのがとても楽しくて。まるで、絵本のウォーリーをさがせ!をやっているみたい。
あと、私はマーブルシュッドのパンツが好きなんですけど、なんか普通じゃない感じ!シンプルだけど、シルエットや何かしらのワンポイントがあって。飽きがなく長く着られるのが嬉しいかも。」
この日も、鮮やかなオレンジが目を引くマーブルシュッドのパンツを履いてくださっていた橘さん。LOOK BOOKの撮影中も、私たちマーブルスタッフのお洋服をじっと見つめて、ここに犬いますね!など声をかけてくれます。
橘さん:「娘がポニーが好きで、馬が沢山描かれているTシャツ(Zukan Horse Tシャツ)を見つけた時は、おぉっ!これは買わないと!と思いました。旅先で、馬がいるところに遊びに行く事があったんですけど。娘が、“馬がいるからこのTシャツを着て行った方が良いよね”と言って。予定の前日に着てしまっていたので、急いで洗濯をして用意した事もありました。
それに、柄が面白いから、それが会話のきっかけになってコミュニケーションが生まれますよね。子供にも話せるし、娘自身も自分が着ている服を人に見せながら“どの子が好き?”なんて、話しかけたりもしていますよ。」馬に会うのに、馬柄Tシャツ!!!それはまさに、私たちが考えているマーブルシュッドのお洋服の理想の楽しみ方。小さな娘さんにまで伝わっているなんて、ジーンと来てしまいました。
いつも素敵なスタイリングでLOOK BOOKを彩ってくれる遠藤さん。スタイリングの際に意識している事を聞いてみると。遠藤さん:「LOOK BOOKのスタイリングを任せてもらってもう15年位になるのかな。当初は、柄×柄の合わせだったり、今よりPOPな感じにしていました。
ですが、少しずつブランドも大人になって、私自身も年齢を重ねていくなかで、変化がありました。夢のある、ある意味ではファンタジーなお洋服をリアルクローズとして落とし込む。憧れの部分と現実をひとつにしてどう表現するか、どうやったら大人っぽく着られるか。そこを常に考えています。
実は、私のスタイリングの要素には“お花”が関係しているんです。幼少期は岐阜県の大自然の中で育ち、植物が身近にあるのが当たり前。春には薄紅色が美しいれんげ畑にダイブしていました笑。スタイリングの際、綺麗だなと思う配色の色彩感覚は、あの大自然から知らずに得たものだと感じています。」さらに、おすすめのコーディネートの話に。
遠藤さん:「マーブルシュッドといえば、刺繍アイテムですよね。なかでも、刺繍のワイドパンツが私はお気に入りなので、同じ柄同士でのセットアップが素敵だと思います。あとは、ワンピースをさらりと一枚で着るのも良いけど、下にスカートやパンツを重ねて裾からチラッと見えるだけで、スタイリングがグレードアップします!」
グレードアップ!ってなんだか良い響き。一枚プラスするだけで変身できるなんて、今日からさっそく取り入れたいですね。
続いては、メイクについて。マーブルシュッドのお洋服に似合うメイクってどんなだろうと思い、橘さんに聞いてみると意外な答えが返ってきました。
橘さん:「作り過ぎない事が一番かもしれません。こういうメイクが良い!というよりは、その人らしさを大切にする事が素敵だと思います。実は、他の仕事の現場でもマーブルシュッドが好き!っていう方が多くて。そういう方々も含め、マーブルシュッドが好きな方って、もう自分のスタイルが完成しているなと感じるんです。自分らしさが何かをちゃんと分かっている。なので、これが良いっ!みたいなアドバイスはありませんが、つや感のあるお肌にすると、はつらつとした印象に仕上がるのでオススメです。お洋服のイメージに合わせて、色々と楽しんでみてください!」橘さん自身はなんとスッピンだそう。つやつやなので、一同驚愕!ご自分の結婚式の際、いつもと違う濃い目のお化粧をした自分が全然しっくりこず。旦那さんにも“場末のスナックのママみたいだよ!”と、爆笑された苦い思い出話も明かしてくれました。
橘さん:「LOOK BOOKのモデルさんのメイクも同じです。その人のいいところを生かす、人となりを大切にしたメイクを心がけています。お客さまの層も考えて、ナチュラルだけど、子供っぽくなり過ぎず、さらに上品さも加えて。ナチュラル過ぎるとのっぺりとした印象になるんですよね。なので“つくりこんだナチュラル”が大事。眉毛はしっかりと描くのがポイントかもしれません。メイクに関しては、リカちゃんからのリクエストもあるよね!」
遠藤さん:「眉毛と“うぶ毛”が大事だね。」橘さん:「そうそう!リカちゃんは、ニュアンスを大事にする“ニュアンスの女”なので笑。」
自分らしさを大事にするという言葉に、なんだか勇気をもらいました。
他にも、LOOK BOOKの撮影に欠かせない“プロップス(撮影の際に使う装飾品など)”を用意するのも遠藤さんのお仕事のひとつ。なかでも、遠藤さんといえば素敵な植物による演出。
毎回、撮影スタジオには沢山の植物が用意されますが、バラなどの分かりやすい綺麗なものではなく、動物たちが暮らす森を思わせるような木の実だったり、自然を感じられるものを選んでくださっているそう。マーブルシュッドの世界観に合う植物を見つけるのは難しくて大変!と明かしてくれました。植物が好きな橘さんも、どんなものが用意されるのか、毎回楽しみにしているそうです。
これまでのLOOK BOOKをお二人で見ながら、懐かしいね〜と思い出話が溢れ出します。その中でも、これは印象深かったな!と、遠藤さんの目に留まったのが、詩人 金子みすゞさんの詩をテーマにしたコレクション。
お洋服は目で見るものだけど、そこに“言葉”が入ってきたというのが新鮮だったそうです。
インタビューも気がつけば、2時間を過ぎていました。楽しい時間はあっという間。お二人独自の視点から、いろいろなお話を伺う事ができました。
最後に、25周年を迎えたマーブルシュッドにメッセージをいただきました。
遠藤さん:「25周年って凄い!私もスタイリストとして独立して20年だけど負けてられない!ディレクターの川村さんのライフスタイルも好きで、旅がお好きな部分とか、テキスタイルを通して感じています。これからも、人をハッピーにできる、ファンタジーのお洋服を期待しています。」
橘さん:「これからも唯一無二のものづくりを楽しみにしています。そういうブランドであり続けて欲しいなと思います。」
遠藤さん、橘さん!とっても貴重なお話をありがとうございました。これからも皆さんに楽しんでいただけるようなものづくりを頑張ります!