スペシャルコラボ 第1弾

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スペシャルコラボ 第1弾

〜文庫屋大関 × marble SUD〜



マーブルシュッドの 20周年を記念して、特別企画をお届けしていくこの1年。今回ご紹介するのは、「スペシャルコラボシリーズ」。マーブルシュッドと異業種が出会った時、どんな化学反応が起こるのか!乞うご期待!
コラボ企画の第1弾は、「文庫屋大関 × marble SUD」。文庫屋大関さんは、東京の向島で94年にわたり、“文庫革”という伝統工芸を代々継承し、革工芸品を作り続けてきた老舗の工房です。
“文庫革”という聞きなれない言葉。職人たちが、型押しした牛革に、一筆一筆手作業で彩色を施し、漆と真菰(まこも)という植物の粉を使った“錆入れ”という技法で仕上げる伝統工芸です。職人の手から生み出される作品はどれも細部まで美しく、まるで小さなアートのよう。現在では、この製法で“文庫革”を製作しているのは、日本で文庫屋大関さん一軒だけだそう。
今回のスペシャルコラボでは、文庫屋大関の伝統工芸品の技術とマーブルシュッドのテキスタイルが出会いました。小さな動物たちが集まったテキスタイル「Lots of animals」と、色のグラデーションが美しい「フラミンゴ」の2種類のお財布をお届けいたします。


今回特別に、向島の工房におじゃまして、マーブルシュッドのお財布ができるまでの工程を取材させていただきました。

工房は意外にも近代的なビル!数歩先には、大相撲の「鳴戸部屋」があります。蔦のからまる茶色のビルの中は、彩色フロア、錆入れ室に仕上げ室など、各階が工程ごと分かれています。 まずは、彩色フロアへ!ひとりずつ専用のデスクで彩色をされる職人の方々。机の上には小さな絵の具皿や、色とりどりに染まった筆がところ狭しと並んでいます。

作品ごとに使う色はまちまち。そのバリエーションは数千にもおよびます。色を作るときの配合率に決まりはなく、最終の仕上がりの色をイメージしながら作っていきます。職人ごとに扱いやすい絵の具の柔らかさがあるそうで、自分に合ったものを作り彩色をしていきます。筆にもそれぞれのこだわりが。根元を糸で縛るなど、用途に合わせてカスタマイズ。職人のこだわりを随所に感じます。ひとつの柄を数人で担当されるそうですが、最後は同じように仕上がるというから驚きの職人技です。
グラデーションが美しいフラミンゴやハイビスカス。色のぼかしは2本の筆を器用に使い分け表現します。

次にお邪魔をしたのは、錆入れ室。先ほど彩色された革に、“錆入れ”が施されます。凹の部分に、真菰(まこも)の粉をひとつひとつ手作業で丁寧に塗り込んでいきます。しっかり定着するよう2段階工程。素早い動きとチームプレーに感動しました。

この後、乾燥やコーティング、検品などさまざまな工程を経て、完成にいたります。
代々受け継がれてきた伝統に触れる貴重な機会となりました。一筆一筆、手作業で塗られた機械では表現できない温かみや、まるで陶器のような、艶やかな手触り。この素晴らしい伝統工芸がいつまでも続いていくことを願います。様々な工程を知ることで、より一層愛着が湧きそうですね。
今回のコラボにあたって、文庫屋大関 代表の田中さまよりメッセージをいただきました。
「今回、マーブルシュッドさんからコラボのお話をいただき、大変楽しいお仕事ができました。スタッフの中には、すでにマーブルシュッドさんの商品を使っている者も数名おり、大変なじみ深いコラボとなりました。特にマーブルシュッドさんのテキスタイルに使われている動物の意匠は、とてもタッチが繊細でユニークなものが多く、文庫革とはとても親和性が高いと感じました。お互いオリジナルの意匠を生み出し、商品化しているブランドですのでお客様にも楽しんでいただける商品が出来上がったと思います。」
marble SUDでの限定発売!とっても素敵なスペシャルコラボ財布、是非ご覧ください。

「文庫屋大関×marble SUD」のお財布はこちら